外反母趾とは、簡単に言うと、足の親指が小指側に曲がっている状態のことです。症状が軽いうちは痛みも少ないのですが、悪化すると歩くだけで足が痛くなることがあります。症状が進行すると、他の足指も同様に曲がってしまい、扁平足などの他の症状も発症することがあります。そのため、できるだけ早い段階で対処した方がよいでしょう。
外反母趾の原因はハイヒールだと思っている人が多いのですが、それだけではありません。現在では老若男女問わず、症状が見られるようになっています。その場合の大きな原因は、足の裏の筋力不足と言われています。足の裏の筋力が伴わないまま、自分の足に合わない靴を履き続けていると、外反母趾になる可能性は大いにあります。男性だからといって油断は禁物です。
外反母趾かどうかは、ある程度、自分でチェックすることができます。外反母趾の角度が15度以上だと危険で、40度近くなると症状が進行していると言われています。ある程度気になるようであれば、整形外科を受診されるとよいでしょう。また、親指の付け根が痛んだり、腫れたりした場合も同様です。症状が軽いうちに対処しておくとよいでしょう。
靴を選ぶときは、サイズが合っているかどうかを確認することが大切です。頭ではわかっていても、私たちはついデザインに惹かれて靴を買ってしまいがちです。そのような靴は、デザインが気に入れば気に入るほど、サイズが合わなくても履き続けることになります。しかし、そのような靴を履き続けることは、健康を害する可能性があることを念頭に置き、慎重に選ぶことが大切です。
人によっては、ハイヒールを履かないようにするのは難しいかもしれません。そのような場合は、ハイヒールを履いた時の歩行距離を短くすることが一番の予防策となります。また、外反母趾を予防する靴としては、先端にゆとりのある靴がよいでしょう。また、ヒールはなるべく低いものがよいでしょう。パンストなども締め付け効果があるので、帰宅後は脱いだ方が予防になります。
外反母趾の対処法には、靴や装具、運動、薬などさまざまな方法がありますが、いずれも正しい対処をしないと症状を悪化させる可能性があります。そのため、症状があると感じたら整形外科を受診し、専門的に診察してもらうことが大切です。彼らは様々な患者さんを診てきた専門家ですので、適切な治療を施してくれるでしょう。もし、治療に疑問を感じたら、別の病院へ行くなどして賢く対処できるとよいでしょう。
外反母趾を治療するための商品は様々なものがあります。外反母趾は自分で改善できると思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、これらのグッズは一般的に症状が悪化するのを防ぐためのものです。それよりも効果的だと思われるのは、原因である足の裏の筋肉を鍛えるトレーニングです。様々なトレーニング方法が紹介されていますので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。
また、病院での治療法もいろいろあります。手術に興味がなくても、他の治療法もありますので、一度医師に相談してみると良いでしょう。正しい靴を選んだり、装具を上手に利用することも良い治療法です。薬物療法は対処療法として行われますので、主にトレーニングなどの根本的な治療と併用して行われます。
外反母趾の治療や改善、進行を止めることができても、同じような生活を続けていれば、同じような症状が再発します。改善の兆しがあっても、ハイヒールを履いたり、足に負担がかかるような生活は避けた方がよいでしょう。治療中と同じように、生活においても、足をリラックスさせる姿勢を保つことが望ましいでしょう。
骨格の形状から、女性は比較的外反母趾になりやすいと言われています。男性は骨格や筋肉がしっかりしているため、なりにくいです。では、外反母趾にならないためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。まだ外反母趾になっていない人は、ハイヒールを避け、足が自由に動かせる余裕のある靴を選び続けることが予防策になります。一度なってしまうと治りにくい病気なので、みんなで気をつけましょう。